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1 おめでとう
1歳くらいの赤ちゃんに会ったあと、思い出して描いてみました。
ママに当たる人に仕事上でおせわになったので、お礼の
つもりです。なんとなく赤ちゃんご本人に似ているようにも感じ
ていたら、お渡ししたときにパパがボソッと「なんか、似てる」 って
おっしゃっられたのはうれしかった。もう2歳になられるので、まった
くといっていいほど表情は変わってきた。また、ちがった可愛さ。

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3 はるひなふたつ
はるひなふたつの後に はひふへほ と付け足すこともあります。ことば遊びは好きで、
眠る前にベッドの中で考えることが多い。
そうすると、 朝目覚めたときにふと浮かんでくることが結構あります。
ふしぎです。雛は毎年新しいものを描いてきました。
そろそろアイデアが切れてしまうかも!雛人形の売り場で観察したこともありますが
最近はしていません.自分のイメージをふくらませて描いています。
人形というよりも、 私たち人間のカップル、ふたり、という感覚で.
そうすることで、 着せるものや、 ヘアスタイルの幅が広がって楽しく描くことが
できるような気がし ます。
色合いですが、墨、紫、朱などを入れると厳かな雰囲気がでます。
また、配色としては、 白緑と朱を使うといちばんお雛様らしいかな。
飾りですが、私は自分が着飾っているつもりで、 足していくのが好きです。
嘘でよい。ありえないものでも良い。イヤリングとか、 首飾りとか・・楽しく。
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4 夢をのせて
お誕生のお祝いに考えたものです。 男の子バージョンと女の子バージョン。
私の勝手なイメージですが、お人形を入れ替えます。熊とうさぎ。
小さな子は、お顔をまるく、首は短く(無いくらい) 目と目の間をきもち離して、
口の位置によって表情がずいぶん違ってきますが、 普通はやや目に近いところに、
眠っているなら、 鼻に下が長い方がかわいいのできもち下の方が良いかと思います。
私は鼻は描かないことが多いです。

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5 庭の花
これはツツジ。 私は描きづらい花だと思っています。
花は近くでよく観察するとほんとうに自然のふしぎ、 偉大さに圧倒されます。
感動を伝えたいのですが、これはどうも・ ・自信が無いです。
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6 遠い日のあのにおい
・・そう、香ばしいような、枯葉のような、
お日様に干したおふとんのようなっていうとわかりますか?
田んぼがいっぱいあった頃、小学校に通った道端にありました。
私たちはじゅずだまと呼んでいましたが、ちがうかな? はと麦(?)
私が今住んでいる町には、まだところどころに田んぼがあります。
車での移動ばかりで見つけられなかった。
歩いていたそのときに出会った。見つけた時は感動でした。
すぐに私の心は40年も前に跳びました。
幼なじみの顔、 ランドセルの自分たち、 学校からの帰り道。
そしてあのにおいを思い出したのでした。 もう戻れないあの頃。遠い日のあののにおい

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7 冬の花の強さがいとしくて
やはり、むずかしい花です。色もかたちも。 何度描いても気に入らないです。
昔は大きな花で、 部屋の中でしか育てられないものばかりだったように思いますが
今 はちがいますね。小さな、それでいて、外でもオーケーの、
ガーデンしくらめんとかっていうのがいっぱい出ています。
「 真綿色したシクラメンほど・・・・」 なんてヒット曲もありました。

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8 しあわせねこ
猫の絵は、はがきのほか、さらし布に描きます。
地元で毎年秋に招き猫まつりが開催されますが、
その時街の中心部は猫の作品であふれ、 あちこちから猫好き人がたくさん訪れます。
( 私は動物にあまり触ることができない人間です)
その日は店頭でお客様の希望に合わせてさらしに猫絵を描くのです 。
ここ3年くらいやっています。やってみてわかったのですが、
本当に色々な方がみえておもしろいです。
「うちは、 4人家族なので、4匹描いてください、夫婦と男の子ふたりで・・ 」とか
「なにか、 人がたくさん来てくれるようなことばを入れてほしいです」とか、
「今日息子が就職試験に行ってる、 ダメでも元気をだしてほしいので、なにかメッセージを」
などなど・・・なんだか人生相談のように(?!)
そして毎年みえるお客様も。時によって列ができてしまうことも!
そんなときはちょっとあせります( (~_~;)

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10 とんがらし
とうがらし が正しい言い方でしょうか。
あの赤は本当にうつくしいので出会うたびに感動しています
臙脂に紅、時には朱をを混ぜると、 ほんものに近い色になるかなと。
筆をおとしたまま、 ぎざぎざと動かしながら、
頭のほうからお尻のほうに向かって描いてみるのもおもしろいです 。
さらっと描いてももちろん良いと思います。
赤という色から熱い心、きもち、それから夕焼け、
そんなものを連想してことばをいれてみました。

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12 花いっぱいのきもち
知り合いの若いお花屋さんに描いてあげたものです。
花束は、ひとつひとつの花にこだわらず、
もやもやとふわふわと自分の好きな色使いで描いたほうがなんか素 敵になりそうですよ。
ポイントとしては、 色数はおさえたほうがセンス良く仕上がると思います。
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13 想い出の春に
春はお別れの季節でもあります。
自分の卒業式はもう大昔ですが、子どもの卒園式、
卒業式になぜか涙したこともまた、遠い日になってしまいました。
通り過ぎてきた過去はみんな思い出という
たからものになっていくのですね。

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14 花の精
仏さま、 お地蔵さんの変わったバージョンがほしくて考えていた時に
ふといたずらに描いたものです。もう少し練ってみたい作品です。
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16 また来て ねこ
またきてね と 猫 を組み合わせた言葉です。
観光地と言えなくもない私の住む町。
だからお客様にこうしてお願いをするのですよ!
また来て下さる、 そんなお客様が増えたらきっともっと町はにぎわいますから。
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17 秋の野に
秋の野に お地蔵さんはなんとなく(なんて失礼な言い方ですが)
私の意識というか心持ちに近い気がして自分流にいくつか描いていますが、
これはまたひと味違った雰囲気を出せないかと思いながら描いた比較的新しいものです。
色鉛筆を使ったことでやさしく、自然なかすれも出ました。
一気に3枚描いたうちの1枚です。本当に秋の頃でした

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18 平和の音がする
反戦・平和への思いは誰しもあると思います。その思いを発信する手段として、
私の場合は小さな絵と文字(なんらかの思いをこめた文章)しかないなあと、
つねづね
思っています。お地蔵さんはいつも平和を祈っていてくださること、
そしてその目の前にはおいしそうにニンジンを食べるウサギたちの日常がある。
その食べる音こそ平和の証ではないかしら・・・ウサギ年の年賀状にも使えそうです!
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19 ねこ
特に好きというわけでもないし。おそらく猫を熟知しておられる方からみたら
とてもいいかげんなデッサンだと言われてもしかたがない、と思います。ごめんなさい。
著名な画家が、描こうとする生き物を次から次に買い求め家の中で飼って、
来る日も来る日も動きを観察して描いたと、何かで読んだことがあります。
生き物が苦手な私には到底無理なお話です。

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20 よしよし
丸いものはきもちを穏やかにしてくれます。
お地蔵さんを身近に感じたい、と思うのは私だけでしょうか・・
猫と仲良しのお地蔵さんがいてもいいでしょ!
なにがあったのかしら? 気安く、頭に手なんかのせちゃって、
猫の方がお地蔵さんをなだめているのです。
いままででいちばん人気があった作品かもしれません。

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21 今日もいちにちありがとう
このお地蔵さんは、実はある人の陶器の作品を見て描きました。
シンプルなフォルムと、かわいい表情が気に入ってしまったのです。
大きな作品も見せていただきましたが、
掌におさまるほどの大きさのものを譲っていただき手元に置いています。
心がなごみます。ちょっと上向きのお顔は、目と口の位置を寄せて描きます。
手の指はむずかしい。親指と、残り4本、というくくりで描くと案外らくちんですが、
この場合は、親指もいっしょにひとつの塊として描いていますのでもっと楽です。
合わせているという風に見えたら良いと思いますから。 
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22 となりにいてね
やはり、お地蔵さんに変化をつけたい一心で、頭に鳥を乗せちゃいました!
石ではなく なんだかやわらかさを感じてしまいます。
人間的です。もうこうなったらお地蔵さんは「石」って決めつけなくてもいい!ですよね。
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24 また夏がやってくる
ちょっと奮発して買ったガラスの小鉢に、さくらんぼを入れました。
絵手紙としては時期をしぼることになりますが、さくらんぼも良いですね。
赤い色はあまりたくさん絵の具を出すとくどくなるような気がします。
お皿に出してみて、水をたっぷり足していきながら、調節します。
筆にたっぷりふくませて、一気にまるを描いてしまう。
かすれもゆがみも、ガラスという素材を感じさせるために必要なことになるので、
直さない、繰り返し描き重ねることはしないほうが良いと思います。
まるいことを明確にしたかったら、最後に細く群青くらいのトーンで
輪郭らしきものを部分的にさらっといれます。

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25 いきいき野菜
宣伝になりますが、わたしのいつもいる場所では地元のおじさんたちや、
近隣の農家の減農薬野菜の市を開いており、いつもこんな野菜に囲まれています!
野菜はいつも身近な素材ですが、描こうと思う前に食べてしまうのが私の常です。
ペンでも鉛筆でも良いので、本物をみてデッサンだけは書き溜めておくことも大事かなと思います。
それぞれの固体の特徴はやはりよく観察すること。
虫食いの穴だって、それはおいしい野菜の勲章。
ながめていると、作った人の顔がうかんだり、
それにまつわる故郷の思い出があったり、
母のつくってくれた料理をふと思い出したり、しませんか?
描くこと、それは心のゆとりをもつことでもあると思うのです。
そのための時間を自分がいかに作り出すのか・・ということを私も自分自身に言い続けたい。
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